Python in Excel (08) ライブラリ
import済みライブラリ
Python in Excelでは、以下のライブラリがimport済みの状態になっているので、改めて import文を記入せずに使えます。また、ライブラリの省略名も以下のように設定済みになっています。
ライブラリ | import文 | 備考 |
---|---|---|
matplotlib | import matplotlib.pyplot as plt | グラフ作成 |
NumPy | import numpy as np | 科学数値計算 |
pandas | import pandas as pd | データ解析 |
seaborn | import seaborn as sns | グラフ作成 |
statsmodels | import statsmodels as sm | 統計解析 |
例えば、サンプルで提供されるPythonコードでは、よく以下のような書きかたがされています。
import pandas as pd s1 = pd.Series([1,2,3,5]) print(s1)
しかし、pandasは既にimport済なので、以下のように書くことができます。
s1 = pd.Series([1,2,3,5]) print(s1)
リボンにある「初期化」を実行すると、ライブラリがimport されていることが分かります。
※ 機械学習で有名なTensorFlowは、現在使用することはできません。一般公開では、有料でも使えるようになることを期待します。
import して使えるライブラリ
Pythonの実行環境はAnacondaを使用していますので、Anacondaで利用できるパッケージは使用可能です。
ただし、一部利用できないものや、利用できない機能があります。
Python式で pip list
を実行すると、使用できるライブラリを調べることができます。
機械学習ライブラリ scikit-learn(sklearn)や、Pythonの画像処理ライブラリPillow(PIL)も含まれていますので、importして使用することができます。
制限事項
Python in ExcelのPythonコードは、ローカルPC上で実行されているのではなく、Microsoftのクラウドサーバー上で実行されています。従って、処理によっては制限されるものがあります。
Pythonによるファイルの読み込み、書き込み処理は、サーバー上のファイルに対して行われます。書き込みはパーミッション・エラーになります。
また、外部インターネットサイトへの接続を行う処理は、接続が拒否され、エラーとなってしまいます。urllibやrequestsを使用したデータの取得はできません。