Python in Excel (05) 出力

一つの値が返される場合

 セルに入力されたPythonコードが評価された結果、最後の式が一つの値を返す場合は、その値がセルに表示されます。

 値の左側に表示されるアイコンは、表示が Pythonオブジェクト であることを示しています。この表示は、数式バーの左にある同じアイコンをクリックすると、 Excelの値 の表示に変更できることが分かります。

変更すると、セルに表示されていたアイコンは消え、いつものエクセルのセルのように見えます。

 表示の切り替えは、このアイコンをクリックして行うか、以下のショートカットキーを使用します。

Ctrl + Shift + Alt + M

 Pythonの入力モードに変更する時と同様に、4つのキーを同時に押さなければなりません。私はここでも Alt + Mマッピングしています。

値を返さない場合

 コードが評価された結果が値を返さない場合、None Type が表示されます。

 このような場合でも、最後に表示させたい値を書いておけば、その値が表示されます。

リスト型

 Pythonのリスト型が返されると、list という表示になります。Excelの値に表示を変えると、リストの値がスピルして表示されます。

辞書型

 キーと値がセットになったものを辞書と呼びます。辞書型が返されると、セルには dict と表示されます。

 辞書型は、Excelの値として表示することはできません。

データフレーム型

 PandasのDataFrameになっているデータは、セルに DataFrame と表示されます。セルの左のアイコンをクリックすると、データを見ることができます。

 また、表示をExcelの値に変えると、スピルして表示されます。

print

 Pythonコードの中で print 文を実行すると、右側の「診断」と書かれた下に出力されます。

 この場所には、Pythonの実行エラーも表示されますので、適宜ゴミ箱マークをクリックして削除します。